旧車 黎明期 プリンス!スカイラインS54!!
プリンススカイラインS54
1960年代に入り日本のモータリゼーションは
幕を開け次々と新しいエンジンを搭載した
クルマが各社から発売されていました。
モータースポーツも盛んにおこなわれる
ようになり、そのレースシーンのフィード
バックが市販車へ行われるようになりました。
第2回日本グランプリに出場するために
2代目プリンススカイラインはチューンナップされました。
当時は荒手のチューンナップで、4気筒エンジン
搭載車の全長を200mm延ばして、6気筒
エンジンを無理やり乗せてしまうという
60年代ならありそうな大技的なチューンナップを
行いホモロゲーションモデルとして100台製作
したのがスカイラインS54でした。
元々はグロリアの6気筒エンジンG7を
スカイラインに搭載したものでした。
S54はレース用に開発され、当初はキャブレター
を1基搭載し105psの出力を手に入れました。
S54-Aと言われるモデルです。
翌年の1965年に同じエンジンにウェバー
キャブレターを3基も搭載し125psもの
出力を手に入れたのでした。
通称S54-Bと言われる当時のスカイライン
の最上級のグレードです。
1965年当時に125psは相当高い出力で、
その後の日本のレースシーンに残る死闘をポルシェ
904と繰り広げたのでした。
当時まだOHVエンジンが主流だった日本の
自動車産業でしたが、いち早くSOHCエンジンを
開発し搭載したのは、やはり技術集団だった
プリンス陣営だったのです。
このエンジンはG7エンジンで6気筒ですが、
ターンフローというその後の日産の6気筒
エンジンを約30年以上にわたり支えた
L型エンジンの前身にあたるエンジンです。
もはや50数年前に開発されたクルマですが、
超アナログですが、音も加速も今のクルマとは
比較にならない程別次元で楽しめる
クルマで、何よりキャブレターからでる
音はエンジン音と相まってまるでオーケストラ
のごとく幅広く深い音質を奏でるものなのです。
当時のクルマにはキャブレターという燃料を
エンジンに送る装置が搭載されていて、
それが独特の音を醸し出すのですが、
エンジン音、キャブレター音、マフラー音
が3重奏で本当に音楽かのように心地よい
音を奏でてくれるのです。
レースでも活躍したS54Bですが、
もはや相当なクラシックカーで、維持するのも
結構大変だと思われますが。。
今一体いくらなのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU8512256277/index.html
当然といえば当然ですが、
もはや超クラシックのため価格は
応談ですね。。
http://pg-katori.com/stock_car/stock_car_120.html
まぁそんなものなのでしょうね。。
それにしてもクラシックはなぜここまで
価格が高騰してしまったのでしょうか。。?
アメリカの影響もあるにしてもですよ。。
もはや購入できない価格ですね。。
でも一度は乗ってみたい名車です。
本日は黎明期のプリンススカイライン
S54Bのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!